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ネパールビザ最新ガイド(2025年版)~オンアライバルとeビザを徹底解説~

hattlahatt

更新日:2月24日

ネパールはヒマラヤ山脈をはじめとする壮大な自然や、多宗教が混在する独特の文化が魅力的な国です。そんなネパールを訪れるにあたっては、ビザの取得が必要不可欠。事前に手続きを把握しておけば、現地到着後のトラブルを大幅に減らすことができます。本記事では、2025年2月時点の最新情報に基づき、オンアライバルビザとeビザ(オンライン事前申請)を中心に、ネパール入国のビザ手続きについて詳しく解説します。


ネパールのビザ種類と基本情報


ネパールには観光目的で訪れる際、主に「オンアライバルビザ(空港や国境での取得)」か「eビザ(事前オンライン申請)」の2種類があります。また、それぞれ15日間、30日間、90日間と滞在日数に応じてビザ費用が異なるのも特徴です。


主なビザ種類


種類 / 滞在期間 / 費用(現金支払い) / 申請方法

・オンアライバルビザ

 - 15日間:$30 空港・国境到着時申請

 - 30日間:$50 同上

 - 90日間:$125 同上

・eビザ(事前申請):15・30・90日 / 上記と同額 / ネパール移民局公式ポータル


注意点として、10歳未満の子供はビザ代が無料ですが、申請自体は必要となります。またビザ料金は米ドルが推奨されていますが、日本円でも支払いは可能です。ただし、日本円を使う場合はお釣りを米ドルで受け取る際にレートが不利になるなどの可能性があるため、なるべく小額紙幣の米ドルを用意しておくと安心です。


オンアライバルビザ取得手順(空港到着時)


ネパールに飛行機で到着後、空港でオンアライバルビザを取得する流れを詳しくみていきましょう。ここでは、トリブバン国際空港を例に解説します。


必要書類

  • パスポート(残存期間6ヶ月以上)

  • ビザ申請用レシート(オンライン事前申請をしている場合)

  • 米ドル現金(おつりが出ないよう細かい紙幣を推奨)


空港での流れ


  1. ビザ申請端末操作到着ロビーに設置された端末で、個人情報を入力します。キーボードは英語配列ですが、日本語入力も不要なので問題ありません。端末では顔写真を撮影し、4.5cm×3.5cmのサイズに自動調整されます。入力終了後、申請内容が印刷されるレシートを受け取ります。(※事前にオンライン申請している場合はこの端末操作をスキップ、または簡略化できます)

  2. 支払いカウンターへ移動ビザ料金を支払うため、銀行窓口に並びます。支払いは米ドルが望ましいですが、他通貨(日本円など)でも可能。ただし、機器不具合やレートの差異があるため、米ドルを用意するほうがスムーズです。

  3. 入国審査料金支払い後、パスポートを渡すとカウンターでビザシールが貼付されます。滞在日数や日付を確認し、問題なければ入国完了です。


オンアライバルビザ取得時の所要時間は、混雑状況次第で最大2時間ほどかかることがあります。一方で、事前にオンライン申請を済ませておけば、端末操作のステップが簡略化され、30分ほどの短縮が期待できます。


eビザ(オンライン事前申請)手順


時間を節約したい人や、到着時の混雑を避けたい人には、ネパール移民局の公式サイトからeビザの事前申請を行う方法があります。


申請サイト


  • 「Department of Immigration Nepal」公式ポータルサイト


申請フロー


  1. 基本情報入力:国籍、パスポート番号、生年月日などを入力。続いて、在住国に応じて大使館を選択し(日本居住なら"Embassy of Nepal, Tokyo")、連絡先や旅程を登録します。

  2. 詳細情報登録

    • 滞在目的(観光の場合は「Tourism」)

    • ネパール滞在先住所(ホテル名やエリア名でも可)

    • 顔写真とパスポートコピーのアップロード(JPG形式・各400KB以下)

  3. 申請書印刷:サブミッションIDが付いた申請書をPDFで保存し、印刷しておきます。これは大使館または到着時に提示が求められる場合があるので必須です。

  4. 申請タイミング:申請後15日以内にネパールへ入国しないと無効になります。渡航15日前から到着24時間前の間に行うのが最適です。


大使館での事前申請(郵送可)


eビザのオンライン申請を完了した場合でも、実際にパスポートにビザを貼付してもらう必要がある場合は、在日ネパール大使館での手続きを選ぶことも可能です。郵送で申請・受け取りを行う際は、下記の書類を揃えましょう。


必要書類


  • 印刷済みの申請書(サブミッションID付き)

  • パスポート原本(残存期間6ヶ月以上)

  • 申請料(15日間¥4,000、30日間¥6,000、90日間¥15,000)

  • 返信用封筒(レターパックなど追跡できるもの推奨)


郵送先在日ネパール大使館〒153-0064 東京都目黒区下目黒6-20-28 福川ハウスB

処理期間は通常5営業日ほどですが、書類不備がある場合は更に延長されることがあります。繁忙期(春・秋の観光シーズン)は時間に余裕をもって申請しましょう。


ビザ取得時の注意事項


  • 現金準備ネパールの空港ATMは不具合が多い、あるいは高額な手数料が発生する可能性あり。クレジットカード対応端末もトラブルが起こりやすいので、米ドル現金を充分に用意しておくのが望ましいです。

  • 写真規格オンアライバル端末で撮影されるケースが多いものの、オンライン申請や大使館申請の場合は白背景・正面撮影(無帽・眼鏡なし)など厳守が求められます。サイズは4.5cm×3.5cmが目安です。

  • 延長手続きネパールのビザは年間最大150日まで延長が認められる場合があります。延長を希望する場合、カトマンズやポカラの移民局で手続きを行う必要があり、別途料金が発生します。

  • 健康証明の可能性特定の疾患が流行している時期には、到着時にワクチン接種証明や健康診断書などを提示するよう求められる場合があります。事前に最新情報を外務省や在日ネパール大使館などで確認しましょう。

  • SIMカードの購入現地での通信手段としてSIMカードを購入する方も多いですが、非正規の販売元ではパスポート情報を使って違法に転売される事例が報告されています。通信会社の公式ショップや信頼できる代理店での購入をおすすめします。


トラブル回避のポイント


  • 到着便の混雑回避夕方以降に到着する便は観光客が集中しやすく、ビザ申請カウンターが混雑する傾向があります。可能なら早朝や深夜便を選ぶとスムーズに入国手続きを終えやすいでしょう。

  • 端末操作で困ったら空港スタッフや近くの旅行者に「Could you help me?」と声をかけると、英語でサポートしてもらえることが多いです。

  • 緊急連絡先在ネパール日本国大使館:+977-1-4426680紛失やトラブル時にすぐ連絡できるよう、メモやスマートフォンに控えておくと安心です。


まとめ:事前準備がネパール旅行のカギ


ネパールはヒマラヤ山脈や多彩な文化を満喫できる魅力的な国ですが、ビザの取得に関しては事前準備が成功のカギを握ります。オンライン申請(eビザ)を活用すれば到着時の手続きを短縮できますし、オンアライバルビザを選ぶ場合も、必要な現金や写真、情報をきちんと揃えておけばスムーズに入国が可能です。


また、宗教施設や自然保護区を訪問する際は追加許可証が必要になるケースもあります。トレッキングやサファリといった特別なアクティビティを予定している場合は、現地ガイドやツアー会社に相談して、必要書類や許可の有無を事前に確認してください。

最終的には、事前情報のリサーチと小まめな準備がネパール旅行の満足度を大きく左右します。ビザに関する基礎知識を押さえたうえで、ヒマラヤの絶景や奥深い文化、温かい人々のホスピタリティを存分に堪能するための旅程を組んでみてください。あとは現地で、思いがけない出会いや発見があなたを待っているはずです。

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