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ネパールの面積とは?日本との比較でわかる地理的特徴

hattlahatt

更新日:2月2日

ネパールと聞くと、ヒマラヤ山脈や世界最高峰エベレストのイメージを思い浮かべる方も多いでしょう。しかし、その国土全体の広さや、国内に存在する地形の多様性を具体的にイメージするのはなかなか難しいかもしれません。本記事では「ネパール 面積」をキーワードに、数値を用いた日本との比較やネパール国内の地理的特徴をわかりやすく解説していきます。


ネパールの総面積と日本との比較


  • ネパールの総面積: 約147,181平方キロメートル

  • 北海道の面積: 約83,457平方キロメートル


ネパールの面積を北海道と比べると、約1.8倍の広さに相当します。北海道は日本の都道府県の中でも群を抜いて広大ですが、ネパールはそれをさらに上回る広さを持っているということになります。


日本全体(約37万8,000平方キロメートル)と比べると、ネパールの面積は日本の約39%ほど。つまり、日本の面積を3分割した場合、そのうち1つ分に近い大きさです。なお、東北地方(約6万7,000平方キロメートル)と北海道(約8万3,000平方キロメートル)を合わせた面積が約15万平方キロメートルとなり、これはネパールの面積にかなり近い数値になります。こうした比較をすることで、よりリアルにネパールの広さを実感できるでしょう。


地形の内訳と特徴


ネパールの国土は、大きく分けて以下の3つの地域で構成されています。


  1. テライ地方(平野部)

    • 国土の約17%を占める南部の低地

    • 標高が低く、インドとの国境に近い場所が多い

    • 稲作や畑作など農業が盛んで、気候的には亜熱帯に属する地域もある

  2. 丘陵地帯

    • 国土の約68%を占める中央部の地域

    • カトマンズ盆地やポカラ盆地など主要都市が集中

    • 標高が高低差に富み、気候や文化にも多様性がみられる

  3. ヒマラヤ山脈

    • 国土の約15%を占める北部の高山地帯

    • 世界最高峰のエベレスト(8,848.86m)をはじめ、8,000m級の山々がそびえる

    • 一部地域では1年を通じて雪が積もり、トレッキングや登山の目的地として世界中から人が訪れる


国土の約7割近くが丘陵地帯という点が特徴的ですが、やはりヒマラヤ山脈の存在感は大きいといえます。標高が8,000mを超えるエベレストから、海抜60mしかないタライ地方の一部(ジャパ郡カンチャン・カラン)まで、高低差は実に8,800m以上。南北にわずか230kmというコンパクトな範囲に、極端に異なる標高差が凝縮されています。


内陸国としてのネパール


ネパールは海に面しておらず、北側を中国のチベット自治区、南・東・西側をインドに囲まれた内陸国です。そのため、海上交易に直接アクセスすることが難しく、インド経由での輸出入が中心となっています。国境をインドと共有している南部のテライ地方は、ネパール経済の物流拠点としても重要な地域です。


また、国土は東西に約800km、南北に約230kmと横長の長方形の形状をしています。南北方向の距離はそれほど大きくありませんが、その中にヒマラヤ山脈の高山帯から亜熱帯の平野部までが含まれているため、多彩な気候と生態系が存在します。


水域と河川


ネパールの総面積のうち、約3,830平方キロメートルが湖沼や河川などの水域です。国土のほとんどが山岳地帯であるにもかかわらず、豊富な水資源を持つのはヒマラヤ山脈がもたらす恩恵といえるでしょう。これらの河川はインド方面に流れ込み、農業や水力発電にも活用されています。


アジアにおける面積順位


アジア全体の国々と比べた場合、ネパールの面積は15位に位置しています。アジアにはロシア(アジア部分)や中国、インドなど非常に広大な国々もあるため、ネパールはその中で中規模程度の面積を持つ国といえます。


まとめ


ネパールは総面積が約14万7,000平方キロメートルという数字だけを見ると、そこまで大きい国ではない印象を受けるかもしれません。しかし、北海道の約1.8倍という比較からもわかるように、日本の都道府県単位で考えれば決して小さくはありません。さらに、ヒマラヤ山脈を含む極端な標高差によって、国内には多様な気候帯と文化が共存しています。


  • 北海道の1.8倍の面積

  • テライ(低地)・丘陵・ヒマラヤの3地域

  • 最高地点はエベレスト(8,848.86m)、最低地点は60m

  • 水域は3,830平方キロメートル、アジアで15番目の面積


このように、ネパールは内陸国であるという地理的条件と、標高差が生むダイナミックな自然環境が大きな特徴です。もし実際に旅行を検討している場合は、都市部と山岳地帯の気候差が激しいことを踏まえ、エリアごとに服装や旅程をしっかり計画してみてください。きっと、地図や数字だけではわからない多面的な魅力を体感できることでしょう。

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